ysku's blog

ウェブ・無線通信・組み込みとか

起案してみて【web サービス】

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来年からweb系の会社で働くわけで、それもありビジネスプランを考え、投資家の前で発表させてもらう機会がありました
1ヶ月以上にわたり社会人含む4人のメンバーで創案しましたが、結果的には受け入れてもらえませんでした
その過程や結果を得て、思ったところを4点ほど、次回の為にまとめておきました


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【サービス自体について】
次の2つのパターンである必要があると思いました
1)既存の市場に対して、比較的、技術面で優れたアプローチを持っている
2)その市場に精通している人だからこそ気づけるニーズに対する深い考察がある

1)に関しては最近話題になっているピーター・ティールの「ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか」
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%BC%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%BB%E3%83%AF%E3%83%B3%E2%80%95%E5%90%9B%E3%81%AF%E3%82%BC%E3%83%AD%E3%81%8B%E3%82%89%E4%BD%95%E3%82%92%E7%94%9F%E3%81%BF%E5%87%BA%E3%81%9B%E3%82%8B%E3%81%8B-%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB/dp/4140816589
でも「プロプライエタリ・テクノロジー」として「2番手よりも10倍優れていなければならない」と言及されている
本書で紹介されている具体例でいうと、
・グーグルのアルゴリズム
・ペイパルの決済スピード
などである

2)に関しては、起案にあたってユーザの不便・不満(以下、「不」)などを解決するという形が主になるが、正直、現在世の中にある不は既存のサービスでほとんど解決されている
そのなかで新たに見つけるとするならば、普通の人が気づかない不を見つけるしかないと思います



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【ビジョンリーダーの存在】
今回の起案では、発表ありきで行った面がありました
そのため、メンバー構成が決まってからブレインストーミングをしてサービスのアイディアをまとめていきました
一般的な方法かと思われますが、この方法には2つのデメリットがあります
・サービスの方向性が見失われる
・コンセプトが決まるまでの時間がかかる

メンバー全員で話し合って決めると、お互いの意見を取り入れるとあらぬ方向に向かうことがあります
これは全員の共通認識がとれていないことが一因だと考えられ、共通認識をとるのに時間がかかる場合や、最悪、完成図が見えていないため共通認識がとれない場合というのもあります

そのため、私が今回で切に感じたのが、「ビジョンリーダー」の存在です
明確に実現したいサービスが見えており、それをメンバーに伝えられる人物が自分の考えるビジョンリーダーです
ビジョンリーダーはプロジェクトに次のような効果をもたらしてくれると考えています
1)たたき台を提供してくれる
2)提供されたたたき台により、何について話し合っているかが明確になり、議論が具体化する
3)議論が進むため、時間効率が高まる



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【客観的な視点を取り入れる】
当たり前のことかもしれませんが、客観的視点はかなり大事です
メンバーでの話し合いが進むにつれ、無意識的に視野が狭くなることがだれにでもあると感じています
こうなってくると客観性が失われ、本人たちが気づかなかった穴が埋められずに終わります
そのため、話し合いに客観性をもたらすことが必要です

この状況を防ぐ一般的な方法としては次のような物があります
・悪魔の代弁者
悪魔の代弁者 - Wikipedia

今回はこれを導入したのですが、上手く機能しませんでした
これを使用してみて次回は少しこの方法をアレンジしてみようと思いました
その方法としては、「悪魔の代弁者役の人にはあえて話し合いに参加させない」というものです
理由としては、この役をやるにあたり、話し合いの過程を知ってしまっていて、それゆえ思考が固定されてしまうと思われるからです
悪魔の代弁者に話し合いに参加させないことで、その人はサービスが出来た過程を知ることができません
さらにはまっさらな状態でその案を聞くことができます
これにより、「悪魔の代弁者」の効果があがるのではないかと思いました

またこの方法でなくとも、1)第3者に話し合いに参加してもらう、2)メンターに案を聞いてもらいフィードバックをもらうなどもかなり効果的だと思います



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【命を懸けられるか】
最後にして最重要な部分です
サービスに対するコミットが不十分な場合、そのプロジェクトは高い確立で失敗すると考えていいと思います
社内ベンチャーの成功率がベンチャーより低いと思われる最大の理由はここにあると言えるでしょう
当たり前ですよね、会社辞めてまでやってるわけですから一生懸命しないはずがありません
ただ、そういったリスクをいつも負うというわけにもいきません
そんな中、コミットメントを上げるためには次のような方法があるかなと思いました
・金銭的なリスクを負わせる
・目標設定&名言(FBに投稿するなど)


以上になります
次回起案するときにはこれらの点を踏まえて行ってみたいと思います
ブラッシュアップを加えていって自分なりの成功方法を確立していきたいと思います